コラム
2024.01.15
足のお悩み6 冬の足について6 しもやけ
冬の季節は寒さや乾燥が足元に影響を与えることがありますが、しっかりとした フットケア を心掛けることで健康な足を保つことができます。
この時期で気になるのがしもやけです。しもやけとは、寒さによる血行障害によって起きる皮膚病です。寒暖差が激しい環境に長くいると寒さによって自律神経が働き血管が収縮し、血流量が減って体内の熱が外に逃げないようにします。そうすると毛細血管の血流が悪くなり、手先や足先、頬、耳などが赤紫色になり、腫れあがります。特に手足のゆび先の末端部分の血流が悪くなります。強いかゆみやジンジンとした痛みを伴い、入浴や暖房などの温熱刺激によってかゆみが強くなることがあります。
しもやけと症状が似ているひびやあかぎれは、肌のひどい乾燥によって、皮膚のバリア機能が低下し肌に切れ目が起きる皮膚トラブルです。空気が乾燥する冬場に多い皮膚トラブルではありますが、冬以外の季節でも、洗浄力の強い洗剤やシャンプー、アルコール消毒液に繰り返し触れると皮膚のバリア機能が障害され、皮膚の乾燥が進むことで皮膚に亀裂がはいることがあります。
また、凍傷は、雪山やスキー場などで氷点下の環境に長時間さらされることで、身体の組織自体が凍結してしまい、血行が途絶えることで起こる病気です。凍傷は手足のゆびや耳、鼻、頬など身体の末端に発症しやすく、ひどいと水疱(水ぶくれ)ができる場合や、重症例では組織の障害が筋肉や骨、神経にまで達し、壊死に至ることもあります。
次回は冬の寒さやしもやけからしっかりと身を守る対策をお知らせいたします。